33歳フリーランス、家を買う。

第11話「遂に購入を決意したカナモト、ニノミヤ君になる。」

サノさんが用意してくれた3軒の物件を内見中の僕カナモト。
1、2軒目は「横浜市中区西区のベイエリア」「面白さやクセのある物件」
というカナモトの希望に沿ったものであったが、「絶対にココに住みたい」と
思うまでには至らず。。そして迎えた3軒目の内見、遂に出会うことができたのです。
カナモトの住宅購入もいよいよグランドフィナーレを迎えようとしています!

譲れない希望を伝え、いざ仕切り直しの家探し。

一軒家の風景

まずは内見前に物件の事前情報をお伝えしておきたい。
3軒目としてサノさんが用意してくれたのは、横浜のとある山の上の地域にある
築33年の2F建て中古物件だった。ちなみに、僕と同い年である笑
間取りは4LDK、1FはLDK、玄関・ホール、バス・トイレ、和室の約60㎡、
階段を上がり、2Fには洋室が3部屋、ストックルーム、トイレがあって約40㎡、
さらにバルコニーがあり、BBQを5~6人で楽しめそうな広さがあった。
1Fと2Fを合わせた延床面積は約100㎡、土地面積は約120㎡で庭付きとなっていた。
そう、1軒目の「敷地面積約43㎡(約13坪)、延床面積約65㎡(約20坪)」、
2軒目の「約65㎡(約19坪)、想定延床面積約80㎡」と比べると格段に広いのである。

ただ33年という築年数は懸念点であった。
(同じく33歳の僕自身はまだまだ若いと思いたいけれど、住宅に置き換えると。。)
その不安についてサノさんにぶつければ、
「対象の物件は、〇〇ハウスの軽量鉄骨物件になります。
 木造建築に比べて、強度・耐久性に優れているため、
 築年数は経過しておりますが、見てみる価値は大いにあると思います」とのことだった。
そう、いわゆる大手ハウスメーカーが手掛けた高性能プレハブ住宅(当時は笑)であり、
築年数が経過していることからほぼ土地だけの値段で売りに出されていたものの、
もし上物の状況が良く、住めるような状態であえば、かなり掘り出し物件なのである。

さぁ、建物の状態は?住めるのか、住めないのか!?

指

2軒目の物件からほど近く、サノさんに徒歩で案内されること数分、
「この角を曲がった先にあります」と言われ、
見えてきた物件への第一印象は「でっ、でかい!(前の2軒に比べて)」だった。
本心なのか、営業トークなのかわからないが、サノさんも「良い外観ですね」のひと言。

最初に家の周りと外観をチェックした。
前面道路は公道に面していて、セットバック済みであったのだが、
軽自動車がギリギリ通れるくらいという狭さだった。
ただ、僕は車を運転しない&自転車生活者なので特に問題はなかった。

家のまわりは綺麗な生垣でグルッと囲まれており、道路に面していながらも
プライバシーが守られそうな感じだった。そして、こじんまりとした庭もあり、
ここにレモンの木を植えて、できた実を絞って、
レモンサワーを飲もうなんて妄想までしていた。

そして外壁。 サノさんがおもむろに人差し指を壁に当てて、「あっ、大丈夫そうですね」と発した。
外壁が劣化していると、触った時にチョークのような粉が付く「チョーキング現象」が
起こるらしいのだが、現状は平気で、雨漏りの心配もなさそうとのことだった。
すぐに外壁塗装が必要となれば、物件の購入価格に加え、
100万~200万円プラスでかかりかねないのだが、ほっと一安心。
外観は僕の買う買わないラインをほぼクリアした。
そして、内観はどうなるか?

カナモト、ついにマイホームの夢を叶える!?

家の内装

けっこう重厚な玄関ドアを開け、見えてきた玄関ホールに「ひ、広い!」と思わず呟いていた。
この広さは文字で表現しづらいのだが、カナモトの実家よりも祖父母のうちよりも広かった。
玄関ホールからは2Fの階段が続いている&吹き抜け構造になっており、オシャレ感もあった。

続いて1Fのリビングダイニング、和室、バストイレを順々にチェックしていった。
12月ではあるが、日の差し込み具合も良く、
室内の床・壁紙・住宅設備も30年以上使われていたとは思えないくらいに
(間にリフォームはしているだろうが)、とても綺麗だった。
そして、独身の僕なら生活を1Fだけで完結できるくらいに広かった。
(当時住んでいた賃貸マンションは30㎡だったのだから尚更のことだ。)
階段を登り、2Fの3部屋とストックルームも見たが、
総じて丁寧に住まれていたんだなぁと感じられる状態だった。

“昭和のちょっと良い家”というのがこの家に抱いた印象だ。
僕カナモトの両親が今も住む実家(マンション)も築30年を超える物件であったが、
くたびれ具合が同等くらいだったのが逆に安心できたというか、
「あー、この感じなら住めるわー」と直感的に思うことができた。
どの部屋にどんな家具を置いて、どんなふうに過ごそうといった
生活イメージも朧げながらに浮かんできたのだ。

「めちゃいい家だと思いますけど、サノさんの見立てはどうですか?
 1人暮らしには広すぎないですかね?」とサノさんに尋ねると、
「大は小を兼ねますから」と冗談気味に、そして続け様に
「床や壁紙など多少のリフォームは必要だと思いますが、
 現在の状態や家の構造的にも素晴らしく、
 問題なく住んでいただける物件だと思います」との回答が返ってきた。
その言葉も僕の気持ちを後押してくれた。

横浜のとある山の上の、でかくてちょっと古い自分と同い年の一軒家に一人で暮らす、
これもまた僕らしい面白くてクセのある選択ではないかと思えたのだった。

僕はもう完全にニノミヤ君気分だった。

カナモトの家から見えるランドマークタワー。
カナモトの家から見えるランドマークタワー。

まもなく違う部屋を見ていたサノさんから
「カナモトさん、窓からランドマークタワーが見えますよー!
 これならベイエリアと言って良いですよね笑」とサノさん。
僕もすぐさま、サノさんのいる部屋に行き、窓からの景色を眺めると
澄み渡ったヨコハマの空に、そのシンボルとも言えるタワーが聳え立っていた。
「間違いなくベイエリアです、ありがとうございます!」と僕。

この時点で僕の心はもう「この家を買う、ここに住む」と決まっていたのかもし
れない。
脳内には、TVドラマ『フリーター、家を買う。』のエンディングテーマである 嵐の『果てない空』がエンドレスで流れていた、というか歌っていた、
というか僕カナモトの気分は、もう完全にニノミヤ君だった。

「泥まみれの毎日だけど いまさら悩んだりはしない
 呆れるほど不器用だけど 心に誓った夢がある~♪」

そう、マイホームを手に入れる夢を叶えるのだ。 僕はサノさんに伝えた「買います!」と。

この記事を書いた中の人

カナモト タカシ

ライターです。本名でコピーライターとしても活動しています。

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