02片さん宅リビング編

「ステキ暮らし」第2回目にご紹介するお宅は、料理研究家・片幸子さんの自宅兼キッチンスタジオ。もともと生活の場だった自宅マンションを、スタジオとして利用できるようにリフォーム。料理を仕事にする片さんのこだわりは、真似したいことばかりです。細部にまできらりとセンスが光っていました。

「ステキ暮らし」第2回目にご紹介するお宅は、料理研究家・片幸子さんの自宅兼キッチンスタジオ。もともと生活の場だった自宅マンションを、スタジオとして利用できるようにリフォーム。料理を仕事にする片さんのこだわりは、真似したいことばかりです。細部にまできらりとセンスが光っていました。

家具は経年変化を楽しみながら長く大切に

片さんのキッチンスタジオは玄関に続くドアを開けると、まずはメインのキッチンがあります。その先にあるのがこちらのリビングスペース。

高い天井と白い壁の広々とした空間に木目調の家具がうまく調和しています。

リビングスペースは、お客さまが寛いだり、出来上がった料理をみんなで食べたりする空間。キッチンと地続きではありながら、別空間のような雰囲気を醸し、ゆったりとした時間が流れているよう。

一番に目を惹くのが、奥のディズプレイ棚。こちらは中村工芸が手がけたもの。黒い枠は固定されていますが、棚材を取り外すことができ、置く器の大きさやインテリアによって、見せ方を変えることができます。当初壁の扱いをどうしようか迷っていた片さんですが、いろいろな使い方ができるこの棚を今はとても気に入っているのだとか。

出来合いの棚や作り付けの棚を置いてしまうと、見せ方を変えるのは一苦労です。でもこれなら、後から自由に空間を変更することができます。

全部で3つあるテーブルやチェアは全て飛騨産業のもの。無垢材の家具は経年変化が楽しめることも魅力のひとつ。スタジオがオープンする前から使い続けているそうですが、新しい空間や、新入りの家具ともしっくりと馴染んでいます。

リビングスペースに置かれているこちらの茶箪笥は、古道具店で見つけて連れて帰ってきたのだとか。ガラス扉の横の板が外れるような仕組みで、その中が引き出しになっています。

それぞれの引き出しに、ガラス食器や豆皿などを収納。かつてこの茶箪笥はどんな用途で使われていたのでしょうか?

こちらは、以前から愛用していた注文家具。材料はインドネシアから取り寄せたという特別な戸棚です。

作られた時代や国がバラバラの家具ですが、空間にしっくりと馴染んでいます。使い続けるほどに味わいが増す家具は、食器同様、これからも長く使い続けていきたいものばかり、と片さんは話します。

そして、リビングを照らす照明にも片さんならではのこだわりが。

リビングスペース、キッチン、どちらもライトはSORAAで統一。

SORAAは、ノーベル賞を受賞した中村修二さんが「太陽に一致する光源を作りたい」と立ち上げたブランドで、自然光に近い明るさが魅力です。この場所で料理の撮影をすることが多い片さんだからこその、こだわりのある選択。スポットライトにアンティークのペンダントライトを加えることで温かみもプラスされています。

抜群に居心地が良かったリビングスペースでは、取材中コーヒーをいただいたり、インタビューをしたり、お昼ご飯をご馳走になったり…。あまりに居心地が良くて、なかなかお暇することができませんでした!

食器も家具も、気に入ったものを長く、経年変化を楽しみながら大切に使うというのは、これからの暮らしに合ったものなのかもしれません。

想い入れのある“物”と同じ時間を重ね、毎日を紡いでいけたら、それはとってもステキ。そんなことを思いながら、片さんのキッチンスタジオを後にしたのでした。